博多港語り部
SOGO
博多港の知られざる物語

博多港の知られざる物語を、未来へ語り紡ぐ

博多港がどのような変遷を経て、現在の姿になったのか。身近すぎて意外と知られていない、いくつもの発見と物語がそこにはあります。一言で言えば博多港は常に「築港」し続けてきた港です。そしてそれは現在も進行中。SOGOではその博多港の物語を語り部として来へ紡いでいくプロジェクトをスタートしました。

「博多港語り部」はじめます

STORYTELLER OF HAKATA PORT

「博多港語り部」
はじめます

もし博多港の国際港としての出発点はいつの時代?というなら、金印「漢委奴国王」の1世紀半ばぐらいが一般的です。でも、もっと発想を広げて、例えば最新のゲノム解析から見てみると、現代日本人の縄文人DNAは1~2割程度で、残り80~90%は、縄文以降に大陸から渡来した集団に由来する、つまり金印の時代よりもずっと前から、大陸に近い博多港は多様な民族が渡ってきた、日本最初の国際港だったかもしれないという、新しいストーリーが見えてきています。渡来集団と一緒に稲の籾種も荷揚げされたと妄想すれば、空海の「うどん」も含め、多くの食文化も博多港から荷揚げされ、日本に広まったかも知れない。そう考えると、なんだが博多港、昔からスゴイな、日本をつくってきたなと感心して、博多と九州に住んでいることがとても誇らしく思えてきます。

学術的な新説とかではなく、習ってきた歴史は史実として、そこに未来に伝えていく物語を見つけ直し、語り部として伝えていくのが私たちの「博多港語り部」の目的です。古代には遠浅で天然の良港であった博多港が様々な技術の進化に合わせて力強く「築港し続ける」姿は、きっと私たちに活力を与えてくれるでしょう。 博多港語り部水先案内人 八尋 由紀

「博多港語り部」記事の連載スタートは2025年10月末予定。どうぞお楽しみに!